診療放射線技師を目指したきっかけと進路選びの体験談

放射線技師
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筆者プロフィール

・診療放射線技師の2年目突入!

・二次救急病院勤務

・約300人が働く中規模病院勤務

はじめに

「将来の進路ってどうしよう…」
そう悩んでいる方や、診療放射線技師という仕事に少しでも興味を持った方へ。

僕自身も高校生の頃は、なりたい職業もなく、どんな道に進むべきか分からず迷っていました。

ただ、あるきっかけを通して診療放射線技師という職業を知り、「これだ」と思えた瞬間がありました。
そこからは迷うことなく、この道に進むと決めて受験勉強や面接準備に取り組み、今に至ります。

この記事では、私が診療放射線技師を目指した理由や、進路を決めるまでの体験談をできるだけリアルにお話しします。

これから医療系の仕事を考えている方や
放射線技師を少しでも目指してみたいと思っている方にとって、参考になれば嬉しいです。

この記事はこんな人にオススメ

・将来の職業に悩んでいる
・医療職に興味がある
・将来、放射線技師になってみたい


診療放射線技師を目指したきっかけ

親からの勧めが最初の一歩

僕が診療放射線技師という仕事を知ったのは、親からの一言がきっかけでした。

父

お前、診療放射線技師になってみないか?

当時は正直、診療放射線技師という職業をよく知りませんでした。
医師や看護師はすぐにイメージできても、放射線技師はどんな仕事をしているのか分からなかったのです。

ただ、親が勧めてくれたことで調べてみると
レントゲンやCT、MRIといった医療機器を操作して診断を支える専門職だと知り、少しずつ興味を持つようになりました。

ここで初めて、健診で肺の写真を撮ってくれていたのが、診療放射線技師だと知りました。

病院見学で知った現場の空気

病院見学では、普段はドラマや写真でしか見たことのなかったCTやMRIといった大きな機械を間近で見ることができました。

正直、最初はその迫力に圧倒されました。
機械が動くときの低い音や、画面に映し出される画像を前にして、「これが実際の医療現場なんだ」と実感した瞬間です。

また、放射線技師の方が患者さんに優しく声をかけながら
慣れた手つきで検査を進めている姿を見て、とてもかっこいいと思いました。

ただ機械を操作するだけではなく、人と接する仕事でもあるということを肌で感じ
「自分もいつかこの場に立ちたい」と強く思うきっかけになりました。


進路を決めてから取り組んだこと

面接対策で意識したこと

進路を決めてから、まず意識したのは面接対策でした。

受験では「なぜ診療放射線技師を目指すのか」「将来どんなふうに働きたいか」といった質問が必ず出ます。

最初は答えに詰まってしまうことも多かったのですが
何度も声に出して練習するうちに、少しずつ自然に話せるようになっていきました。

特に意識したのは、「格好つけた答えをしない」ということ。

親の勧めやドラマがきっかけだったことも正直に話し
その上で「実際にオープンスクールで体験して、本気で目指したいと思った」と自分の言葉で伝えるようにしました。

面接の時の文章は、嘘をついて文章を作るよりも

実際に
放射線技師になってみたいと思った理由を話した方が、面接中に緊張しても、すらすらと話すことはできると思います。

文系から理系科目に挑戦

僕は、もともと文系出身でした。
そのため、診療放射線技師を目指すうえで必要な数学や物理には大きな不安がありました。

最初に問題集を開いたときは、「まったく意味が分からない…」と落ち込んだのを今でも覚えています。

ですが、「ここを避けて通ったら放射線技師にはなれない」と腹をくくり、基礎から少しずつやり直しました。

友人や先生に質問したり、解説動画を見たりと、とにかく色々な方法を試しました。
時間はかかりましたが、だんだん解ける問題が増えていくのは嬉しかったです。


入学後に感じたこと

勉強量が多すぎる

進学してからも、やはり勉強のハードルは高かったです。

解剖学や生理学、画像工学など、新しい専門科目が次々に出てきます。
文系出身の私にとっては初めて聞く言葉も多く、最初は頭が追いつきませんでした。

入学前に、1人で物理や数学を勉強していたおかげか
授業に置いていかれることはありませんでしたが、ぎりぎり追いついていってる感じでした。

それでも、特に実習では
患者さん役をお互いに務めながら撮影方法を学んだり、機器の扱い方を一から練習したりしました。

教科書だけでは分からなかったことが体験を通じて理解できた瞬間は、すごくワクワクしました。


これから診療放射線技師を目指す人へ

診療放射線技師を目指すきっかけは、人それぞれだと思います。
私のように親の勧めやドラマをきっかけにする人もいれば、身近な人の病気や医療体験から興味を持つ人もいるでしょう。

どんな理由であっても、「やってみたい」と思った気持ちを大切にしてほしいです。
文系だから無理、理系が得意じゃないから難しい――そんな不安を感じる人もいるかもしれません。
でも実際に挑戦してみると、努力次第で道は開けます。

診療放射線技師は、決して派手な職業ではありません。
けれど、患者さんの命や健康を支える大切な役割を担っています。
迷っている方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。


まとめ

私が診療放射線技師を目指したのは、親の勧めと病院見学、そしてオープンスクールでの体験がきっかけでした。
文系出身で不安もありましたが、面接や数学・物理の勉強に取り組み、合格することができました。

進路を考えている方に伝えたいのは、「きっかけは小さくてもいい」ということです。
大切なのは、その気持ちを育てて行動につなげること。
その先には、きっとやりがいのある未来が待っているはずです。

診療放射線技師を目指す人へのQ&A

Q1. 大学と専門学校、どっちに行った方がいいですか?
A. 正直どちらでも国家試験の受験資格は取れます。
  大学は4年かけて幅広く学べるし、専門学校は3年で実践的に学べる感じです。
  僕の場合は「早く資格を取って働きたい」と思って専門学校を選びました。
  自分の性格や将来像に合わせて選ぶのが一番だと思います。

Q2. 病院見学って行った方がいいですか?
A. 行けるなら絶対おすすめです!
  僕も初めて見学したとき、大きなCTやMRIを間近で見て「うわ、これ自分も触ってみたい!」ってワクワクしました。
現場の雰囲気を肌で感じると、勉強のモチベーションが全然違います。

Q3. 勉強量ってそんなに多いんですか?
A. はい、多いです(笑)
授業も国家試験対策もあって、正直「やばいな…」と思った時期もあります。
でも周りも同じように頑張ってるので、「一緒に乗り越えよう」って気持ちになれます。仲間の存在はかなり大きいです。